朝日スポーツキッズ

優勝・J最多得点で花!

今季J2リーグで戦った柏レイソルは11月16日、東京都町田市の市立陸上競技場でFC町田ゼルビアを3―0で下し、最終戦を残して2度目の優勝と1年でのJ1復帰を決めた。
　最終戦の24日はホームの三協フロンテア柏スタジアムに京都サンガを迎え13―1の圧勝。攻撃陣が躍動し、1試合13得点はJリーグの最多得点記録で2桁得点も初。FWオルンガ選手は8得点をあげ、こちらもJリーグ1試合の個人最多得点記録を更新。記録ずくめで、有終の美を飾った。

闘将ネルシーニョ　 采配ズバリ
　9季ぶり3度目の降格を救うべく、2010年のJ2優勝、11年にJ1初優勝に導いたネルシーニョ氏が5季ぶりに監督に復帰、チームの再建が託された。7月末から首位を走り続けた太陽王だが、序盤は得点力不足で苦戦。主軸のメンバーが固定された6月下旬以降、攻守に安定し、11連勝。終盤にきて少し足踏みもあったが、見事J1に返り咲いた。
　町田戦後、J2リーグ杯の「シルバーシャーレ」を主将の大谷秀和選手が高々と掲げると(=写真上・朝日新聞提供)、スタジアムに詰めかけた大勢のレイソルサポーターが歓喜に沸いた。再び強いチームに蘇らせたネルシーニョ監督はスタンドに向かって「選手を信じてここまでやってきた。彼らをたたえてください」とアピール。「今日の1勝は選手だけでなくレイソル全体の勝利だ。J1に復帰できることを心の底からうれしく思っている」とレイソルに関わるすべての人に感謝した。
　最終戦後のセレモニーでネルシーニョ監督は「来年J1で戦う暁には、われわれが本来あるべき場所、そこからまた落ちることがないように、日頃からの献身的な取り組みを維持しながら、より高みを目指していきたいと思います」と語った。J初の8得点をあげたオルンガ選手は「Jリーグの新記録を出せたことは本当にうれしく思う。簡単なことではなかったけれど、チームメイトのおかげ、そしてサポーターの後押しがあったからこそ。チャンピオンらしいサッカーを見せないといけないと思った。1年を通して多くのサポーターから多くの声援を頂いて、心から感謝しています」と話した。最終戦でハットトリックを決め、19得点とJ1復帰の立役者であるクリスティアーノ選手は「自分たちはJ1にふさわしいチーム。実現できて充実感でいっぱいだ」と胸を張った。
　来季、J1の舞台に立つレイソル。再び「柏から世界へ」の挑戦が始まる。

14年間の号外配布 ご協力ありがとうございました。

　「朝日スポーツキッズ」とASA(朝日新聞販売所)が協力体制を築き、柏レイソルのホームスタジアムでのゲーム終了後、即座に発行してきたレイソル号外は、今季で一旦お休みです。2006年、J2で苦境のチームとサポーターを応援しようとスタートした号外配布は、雨の日も負けた試合でも駅へ帰るサポーターに「お疲れ様～」と声をかけ、チームを鼓舞し続けてきました。この14年間には、J1とJ2、天皇杯、ナビスコ杯の優勝の瞬間にも立ち会うことができ誇らしく思います。今後も変わらずチームとサポーターの皆様を応援します。