少年野球 2022年12月号の話題
柏市秋季

豊上 猛打で4連覇
第48回柏市少年野球秋季大会(千葉ロッテマリーンズ柏後援会旗争奪)は10月23日、同市の宮田島野球場で決勝があった。豊上ジュニアーズAが四小地区少年野球クラブを9―2で破り、4年連続8度目の優勝を果たした。3位は豊四季イーグルスだった。
▽決勝
豊上ジュニアーズA | 1-0-3-0-2-3 | 9 |
---|---|---|
四小地区少年野球クラブ | 0-0-0-0-0-2 | 2 |
⚾…豊上が4本塁打を含む12安打の猛打で圧勝。今年度の「市大会4冠」に輝いた。
三回の3者連続本塁打は圧巻だった。先頭打者の薮内雅也がセンター、荒井遥翔がレフト、常田幸泰がライトへ柵越えアーチ。薮内は六回にも特大の左越え2ランを放った。
薮内は小4のとき、父親の転勤で大阪府堺市から松戸市に引っ越してきた。小3から始めた野球を続けたくて、双子の兄・祐樹と一緒に豊上に入部。強肩をかわれて捕手に起用され、攻守で活躍してきた。
薮内は言う。「レベルの高いチームでプレーし、ものすごく成長できたと思います」。試練も乗り越えてきた。ことし2月の練習中に右肩を故障。治療とリハビリで回復につとめ、8月の全日本学童軟式野球全国大会でようやくマスクをかぶることができた。
年明けには大阪に戻ることが決まっている。豊上の一員としてプレーできるのはあとわずか。薮内は「チームへの感謝を胸に、残りの大会も全力でプレーしたい」と思っている。
柏市低学年秋季

増尾 豊上下しV
第31回柏市少年野球低学年秋季大会(朝日スポーツキッズなど協賛)は11月6日、同市の柏ビレッジで決勝があった。増尾レッドスターズAが豊上ジュニアーズAとの延長タイブレークを制し、13年ぶり2度目の優勝を果たした。3位は豊上Bだった。
▽決勝
増尾レッドスターズA | 0-0-0-0-0-2 | 2 |
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豊上ジュニアーズA | 0-0-0-0-0-0 | 0 |
⚾…0―0のまま1死満塁から始まるタイブレークに突入した延長六回。増尾は森悠人のスクイズと相手内野の送球ミスで2点を挙げ、均衡を破った。
増尾は春季大会も、夏季大会も決勝で豊上に大敗した。しかし、この日は投手陣が奮起。先発の植村勇仁から正治勇希、森とつなぎ強打の豊上を完封した。
阿部尚弘監督は「3人とも気迫のピッチングをしてくれた」とたたえ、こう続けた。「この1年間、守備やキャッチボールといった基本の繰り返し。打撃練習はほとんどしていない。つまらない練習によくついてきてくれました」
市大会3冠を逃した豊上の加藤秀和監督は「打てませんでした」。二回に2死二、三塁、五回に2死満塁の好機をつくったが、あと1本が出なかった。