少年野球 2017年11月の話題
第33回 少年野球千葉県選手権大会（ろうきん旗争奪）
野田 南部ルーキーズ県大会連覇
2位に我孫子・リトルジャガーズ
第33回少年野球千葉県選手権(ろうきん旗)大会は11月11日、袖ケ浦市の今井球場で決勝があり、南部ルーキーズ(野田市)がリトルジャガーズ(我孫子市)との東葛対決を2―0で制し、夏の千葉日報旗大会に続いて優勝した。夏・秋連覇は史上初の快挙だ。
ルーキーズは初戦の2回戦から準決勝までの4試合で30得点、7失点と圧倒的な強さを発揮。対するジャガーズも夏の県大会で3位の好調を維持し、決勝に駒を進めた。
両チームは、今年2月の第36回カリフ・マルエス大会決勝でも激突。その試合は6―4でジャガーズが勝利を収めた。千葉県の王者を決めるにふさわしい強豪対決は、ルーキーズのエース内海陽貴君が強打のジャガーズを4イニング1安打無失点で抑えると、ジャガーズもエース庭田芽青君が毎回ランナーを許すもバックのファインプレーに助けられ、無失点で次の投手にマウンドを託した。
エース同士の息を飲む投手戦が繰り広げられ、一人1試合5イニングまでの投球制限の中、継投策も鍵を握る。ルーキーズの2番手、青木陽介君は監督の期待に応える投球で五回、六回と2イニングをパーフェクトに抑えた。一方、毎回出塁するも得点できなかった打線は六回表、ジャガーズ2番手を攻略。無死一塁の場面で6番松井昭太朗君が「次に繋げるバッティングで芯に当てることだけを心がけていました」と左中間を大きく抜けるタイムリーヒットを放ち、さらに、ジャガーズ守備陣の乱れをつき松井君も一気にホームイン。この2点を守って最終回をエース内海君で締め、頂点に立った。
試合後、ルーキーズ海野陽平監督は「ロースコアを前提に投手陣をはじめ守備もしっかりでき、自分たちの野球で勝利できたことに感謝している」と選手たちの頑張りをたたえた。主将の廣﨑漣君が、大会MVPに輝いた。
3位には、習志野台赤とんぼ(船橋市)と、千葉市原マリーンズ(市原市)が入った。
第2回和田豊旗争奪少年野球大会
和田豊氏ゆかりの地で
我孫子・松戸29チームの熱戦スタート
プロ野球阪神タイガースのシニアアドバイザーを務める和田豊氏ゆかりの地、松戸市、我孫子市の少年野球29チームが参加した第2回和田豊旗争奪少年野球大会(朝日新聞販売店松戸支部など後援)が11月3日、開幕した。
大会名誉会長を務める和田氏も開会式に駆けつけ、「みんなのハツラツとしたプレーやあいさつや受け答えを、また見ることができることを楽しみにしていました。チャレンジ精神でがんばってください」と選手たちを激励。また、昨年の3つのお願いを繰り返し強調。一つ目は「あいさつをしっかりできるように」、二つ目が「感謝の気持ちを大切にしてください」、三つ目は「目標を持つこと」を話した。今年はさらに「失敗を恐れない」「失敗をしたら練習すればよいことです」と話した。
この後、第1回の覇者、大橋みどりファイターズ(松戸市)から優勝旗、優勝杯が和田氏に返還され、選手を代表して湖北台スパローズ(我孫子市)主将の嶋根颯大君が力強く選手宣誓した。同大会の決勝は、12月11日の予定。
和田氏の野球人生の原点ともいえる松戸市、我孫子市の後輩キッズたちから甲子園やプロ野球で活躍する選手の誕生に期待が高まる。
快挙 中央学院高校野球部
関東大会初V
選抜出場へ大きく近づく
10月に行われた秋季関東地区高校野球大会で我孫子市の中央学院高校野球部(相馬幸樹監督)が見事、初優勝の栄冠に輝き、春の選抜高校野球大会への出場が濃厚となった。
同校は、秋の千葉県大会で準優勝し、2年連続で関東大会に進出。関東大会でも好調を維持し、決勝では明秀学園日立高(茨城県1位)に接戦の末、6―5で勝利、頂点に立った。
池田翔主将(2年)は「周りの方々に支えられた大会。自分たちだけでなく全員で獲った勝利なので、うれしかったです」と喜びを語った。
続く11月の明治神宮野球大会では、関東代表として出場し、2回戦で四国地区代表の強豪校、明徳義塾高校(高知県)と激突。健闘したが3―5で惜敗。勝った明徳が神宮を制覇。全国トップレベルの基準を間近で経験した。
来春の選抜大会に出場が決まれば、91年に2回目の夏の甲子園出場を果たした県立我孫子高校以来の我孫子市からの快挙だ。星野順一郎市長は「27年ぶりに我孫子の代表が甲子園であばれる姿を見たい」と選手たちにエールを送った。
