あびこわんぱくだより

布佐スパイダース県大会へ
低学年の初優勝に歓喜

第10回我孫子市少年野球低学年大会兼第23回千葉県少年野球低学年大会(ロッテ旗争奪戦)我孫子市予選の決勝が7月30日、少年野球場で行われた。決勝は布佐スパイダースとサンスパッツが戦い、二回以降を無失点に抑え、機動力を活かした攻撃で得点を重ねたスパイダースが9―3の大差でサンスパッツを下し、悲願の初優勝に輝いた。我孫子市代表として県大会出場も決めた。3位決定戦は、リトルイーグルスが湖北台スパローズに10―9の逆転サヨナラで勝利した。

▽決勝
布佐スパイダース
20412　9
30000　3
サンスパッツ

スパイダースは一回表、2点を先制するもサンスパッツがその裏、三者連続ヒットで3得点し、見事な逆転劇を見せた。三回表、スパイダースはサンスパッツ投手の乱調と守備エラーの隙をつき、4得点で勝ち越した。さらに四、五回にも攻撃の手を緩めず得点を重ねたスパイダースがサンスパッツを下し、4年生以下の頂点に立った。スパイダース勝利の瞬間、ナイン、ベンチ、父兄・上級生の大応援団は歓喜し、涙で初優勝を喜んだ。
二回の攻撃以外、毎回得点した布佐スパイダースの打撃、走塁が冴え渡った結果となった。五回表に見せたホームスチールは、印象に残る素晴らしいプレーだった。その場面は、1死一、三塁でサンスパッツ捕手が一塁へ牽制すると、その隙をつき濱井賢治君が果敢にホームを狙った。低学年とは思えぬ勝利への気持ちの入った好プレーで観客席からも大きな拍手が起こるほどのパフォーマンスだった。投手陣も井上奏吾君、吉井天星君、中村和夢君と継投、二回以降を無失点で抑え踏ん張った。
スパイダース中村和弘監督は、1カ月前に行われた沼南近隣大会でチームもバラバラで、同大会では正直どうなることかと心配していたと話す。感激に声を詰まらせながらチームの成長を喜び「本当に強くなった。子どもたちはよく頑張ってくれた。昨年は今の4年生が3年生の時にこのメンバーで戦い、2回戦敗退。悔しい思いで来年は優勝しようとこの一年間やってきた。県大会は全力を尽くす」と大会を振り返り、県大会への意気込みを語った。惜しくも敗れたサンスパッツ中村俊之監督は「ひとことで言うと自滅だった。県大会がかかっていたので緊張しすぎてガタガタで、こちらの流れにできなかった。来年に向けてまた練習です」と気持ちを切り替えた。


▽準決勝
布佐スパイダース　11-2　湖北台スパローズ
サンスパッツ　13-6　リトルイーグルス

チームのまとめ役は紅一点
佐久間莉蕗主将

布佐スパイダースのチームメイトから厚い信頼を受ける佐久間莉蕗さんは監督お墨つきのまとめ役だ。決勝は途中交代でベンチに下がったが、ベンチから声を出し、チームを盛り立てた。練習の時もチームメイトから恐れられる存在。だらだらした動きをしていると檄が飛ぶ。「優勝できてうれしい。県大会も絶対勝てるように練習してがんばります」と佐久間主将はかわいい笑顔で喜びを爆発させた。

4年生以下の頂点目指し
11チーム参戦でロッテ旗開幕

第25回千葉県少年野球友遊ボール(JA旗争奪)大会の出場を目指し、葛南、市川、船橋、北総、習志野の各地区大会を勝ち抜いた33チームが我孫子市少年野球場に集結した7月16日、第5回中央ブロック大会が行われた。
我孫子市からはリトルイーグルス、新木野コンドル、リトルキング、布佐スパイダース、湖北フレンズの5チームが出場し、リトルイーグルスがBブロック2位に入り、見事、県大会への切符を手にした。

1チーム2人まで保護者が参加する大会は33チームが4ブロックに分かれ、リーグ戦を行い、上位各2チームが県大会に出場できる。

Aブロックに出場した新木野コンドルは、市川南スパローズJrとの初戦、初回リードを奪うも逆転負けを喫した。次戦の実花レジェンド(習志野)には6―5で勝利したが、1勝1敗で惜しくも県大会出場の切符を逃した。

Bブロックで戦ったリトルイーグルスは、10―7で初戦の久住サニーズ(北総)に勝利。続くルネ新妙典マリーンズ(市川)戦は、初回に先制点を許すがその裏、猛攻を見せたイーグルスが大逆転し22―5で大勝した。1イニングで行われるブロック優勝決定戦では、藤上デイアーズ(船橋)に2―3で惜しくも敗れたが、県大会出場枠の2位に入った。

Cブロックに参加したリトルキングは、初戦で向山ファイターズ(習志野)に18―9で勝利。宝スワローズ(市川)に8―28で敗れ、1勝1敗。惜しくも県大会出場圏内に入ることができなかった。

Dブロックで県大会出場を争った布佐スパイダースは、菅野ポールスターズ(市川)に2―13で敗れ、続く、北国分ヤンチャーズ(市川)にも負け、勝利を挙げることができなかった。同ブロックで戦った湖北フレンズも北国分に3―17で敗れたが、菅野には5―2で勝利。1勝1敗のフレンズだが、県大会出場は叶わなかった。

県大会出場を決めたリトルイーグルス本田智也監督は「我孫子市の予選では、守備に助けられた結果だったので、打つことを重点的に練習してきました。それが好結果に結び付き、県大会出場を決めて、ほっとしました。県大会では、今までやってきたことをしっかり出せることを選手に期待したい」と話した。主将の霜出樹実君は「県大会では、たくさん打って、落ち着いた守備をしたい」と県大会に向けての意気込みを語った。イーグルスは、県大会の決勝トーナメントに勝ち残ることを目標にチームを仕上げていた。

延長の激闘制し
リトルキング優勝

第19回関東学童軟式野球秋季大会(日ハム旗争奪戦)我孫子市予選の決勝が8月6日、我孫子市少年野球場で行われた。リトルキングとサンスパッツが対戦し、延長戦にもつれ込んだ試合は7―6でリトルキングが接戦を制し、優勝した。

▽決勝
リトルキング
0401002　7
0121011　6
サンスパッツ

決勝当日に行われた準決勝で新木野コンドルに26―1で大勝したリトルキングと、リトルイーグルスに最終回逆転サヨナラで勝利したサンスパッツ。互いに勢いを持ったまま決勝に臨むが、炎天下の中、1試合をこなした選手たちの体力の消耗は相当なもの。決勝はさらに気温が上昇し、ベンチ内もサウナのような暑さの中、プレーボールのコールが出された。
初回は両チーム共に三者凡退に終わり、ロースコアの試合展開が予想されたが、二回表のリトルキングの攻撃で4番滝本翔平君が三塁線を鋭い打球で抜き2ベースで出塁するとバッテリーエラーで進塁。5番の徳重輝介君が四球で出塁し、すかさず盗塁を決め無死二、三塁のチャンスを迎えたリトルキングは、サンスパッツの守備の乱れを見逃さず2点を先制した。リトルキングは、さらに2点を追加し、この回に一挙4得点した。準決勝で大量得点を挙げたリトルキングペースで試合が進むかと思われたが、サンスパッツも準決勝でサヨナラゲームを制した粘りを見せ、二回に1点、三回に2点と徐々にリトルキングを追い詰めた。四回表に1点を挙げたリトルキングだったが、サンスパッツもその裏1点を返した。試合規定時間の1時間30分を目の前にした六回裏、サンスパッツが最後の反撃を見せた。四球2つを選び1死一、二塁のチャンスを迎えたサンスパッツは、打席に8番の山﨑航希君が入ると見事、期待に応えライト前への適時打を放ち、同点に。その後、ダブルスチールを決め、準決勝同様にサヨナラのチャンスで9番日高慈生君。痛烈な打球は不運にもセンターライナーになり、ダブルプレーで特別延長に突入した。1死満塁からスタートする特別ルールでの七回表、リトルキング4番滝本君の基本に忠実な叩きつけるバッティングで放った打球は、前進守備を敷いていたサンスパッツ三塁手の頭を超え、ヒットとなり2点を奪った。その裏、逆転を狙うサンスパッツは、1番石田侑己君のレフトオーバーの適時打で1点。2番村田蒼太君の打球はサードへのインフィールドフライ。混乱した走者がアウトになり、ダブルプレーでゲームセットとなった。一歩も譲らない両チームの攻防は、リトルキングが勝利を掴み取り、19日に行われた第19回関東学童軟式野球秋季大会葛南予選に出場した。(10月1日号で掲載予定)
優勝したリトルキング布施武史監督は「追加点がなかなか取れなかったのが試合を苦しめた。走塁とバッティングを強化して、鎌ケ谷、浦安の代表チームに喰らいついていきたい」と試合を振り返り、葛南予選へ気持ちを切り替えた。みんなが協力し合えるチームワークの良いチームと話す主将の島田梨央さんは「優勝できて、うれしい。今日のように協力して、大きな声を出してがんばりたい」とチーム一丸となって葛南予選に挑む。

主な結果は次のとおり
1位=リトルキング
2位=サンスパッツ
3位=リトルイーグルス、新木野コンドル