マリーンズ魂
【外野手】アルフレド・デスパイネ選手アルフレド デスパイヤ
「キューバの最後の至宝」。アルフレド・デスパイネ外野手は、その異名の下、低迷するチームを救うべく、シーズン途中に鳴り物入りで入団した。
実力だけではなく、真面目な態度もチームに好影響をもたらした。７月24日、成田空港に到着するや「すぐに試合に出られるようにウェートをして体を調整したい」と話した。言葉通り、会見が終わるとすぐにマリンのウェート場に顔を出した。翌25日には「時差ボケの時は、朝から体を動かした方がいいんだよ」と早朝トレーニングを敢行。スポーツトレーニングの学士号を所得しており、論文を書くほどの知識を持ち合わせている。だからこそ、トレーニングを行う重要性を誰よりも理解し、実践している。
低迷するチームの中、途中加入の助っ人は誰よりも悔しさを前面に出した。打てずに負けた試合は、ずっとグラウンドを睨みつけるように自分自身への悔しさと向き合っていた。「オレはこのチームを勝たせるために入った。だから負けるのは悔しいし、辛い」世界を震撼させたそのスイングは、どこまでも飛んでいくように思える。８月31日の日本ハム戦と、９月２日の西武戦で２試合連続アーチを放ち、５連敗中だったチームを救った。
マリーンズファンを熱狂させてくれたデスパイネ。低迷したチームのなか、ファンに明るい話題を提供してくれた。
（広報・梶原 紀章 記）
